結婚式の主役は新郎新婦のお2人ですが、スポットライトを浴びる、あと4人の人たちを、新郎新婦って忘れがちなんですよ。
(正式に言うと、4人と決まっている訳ではありません。3人や2人の場合もあります。)
忘れてはいけないこの4人!
そう、それはお2人のご両親です。
目次
1、結婚式準備で後回しになりがちなご両親
「自分たちの結婚準備だけでも忙しいのに、親の準備まで手伝えない、、」「親も仕事してるし、休みが合わないから、勝手にそれぞれ用意してもらってます。」
いやぁ、何度こんな言葉を耳にしたことでしょう。
なんなら、ゲストへの気遣いは素晴らしいのに、親に対しては、途端に冷たくなる新郎新婦もいらっしゃいます。
別に親子関係が険悪な訳ではないんですが、親だから大丈夫という安心もあり、ついつい任せきりになるのかも知れません。
子供の結婚式を1度でも経験した親ごさんなら、まだ安心なんですが、初の新郎新婦の親になると言う場合は、多かれ少なかれ不安でいっぱいになっておられます。
ちょっと心配そうな声で、親ごさんから式場にお電話が入ること、1日に数件はあります。
2、ご両親からの心配のお電話TOP10
では、どんなお電話が多いのか、ご紹介します。参考になさってください。
①留袖、モーニングなどの貸衣装はどこで頼んだらいいですか?
②着付けやヘアセット、メイクの予約は出来ますか?
③当日は、何時にどこに行ったらいいですか?
④親戚が遠方から来るので、泊まるとこはありますか?
⑤最後の締めの挨拶はどんな内容がいいですか?紙に書いて読み上げてもいいですか?
⑥2人に全て任せてるけど、写真や映像は注文してますか?してなかったら、頼みたいです。
⑦親族紹介って、自己紹介ですか?それとも父親が紹介するんですか?
⑧支払いはいつしたらいいんですか?
どうやって両家でお金を分けるべきですか?
⑨今、打ち合わせってどこまで進んでるんですか?
⑩親戚で、必ずカラオケを歌いたい人がいるんですけど、カラオケってありますか?
番外編
☆担当の黒木ひとみさんって、綺麗な人ですか?挨拶しておきたい。(たいていは、なぜか新郎父から)
私の旧姓は「黒木」でしたので、黒木ひとみという名前で、担当が決まったご挨拶のお手紙を差し上げるため、結構な割合で番外編のお電話がかかって来ました(笑)
私の返事は決まっていまして、「お父様、期待しないでくださいね。名前だけですので。」と言うようにしてます。
たいていは、そこでお互い、ハハハ...と何とも言えない笑いになって、電話が終わります(笑)
やっぱり1番心配されてるのは、自分たちの衣装や当日の動きです。
まずは、この2つだけ先に、お2人が案内してあげるだけで、不安が解消され、親ごさんとの喧嘩も減るはずです。
なんか、イライラしてるなとか、ナーバスになっているなと感じたら、ぜひ式場に一緒に出向いてあげてください。
結婚式の準備自体が、随分スムーズになるはずです。
お母さんの着物を一緒に見たり、お父さんのモーニングの試着している姿を見る時間は、彼や彼女とのデートより、その時は価値があると私は思います。
結婚準備は、ご両親ファーストで行きましょう!
3、岡澤が出会った素晴らしいご両親!
どの親ごさんも、やっぱり素晴らしいです。
控えな方、ガンガン質問してくれる積極的な方、心配性の方や、楽天的な方。
本当に色んなご両親に出会ってきました。
夫婦仲が良く、ご両親が結婚式をするのかな?と思うくらい、打ち合わせでもラブラブなご両親もいらっしゃいます。「私たちならこれがいいわよね」と、新郎新婦が答えるまえに、料理などを決めてしまうお母様も、、(笑)
たいていは「私たちが結婚式するんじゃないんだから、、」と父上に突っ込まれ、笑いが起きます。
そうかと思えば、一言ですぐ夫婦喧嘩が始まってしまうご両親も。ですが、あっと言う間に仲直りされるので、とても微笑ましいんですよ。
どちらかがご他界されている場合、お写真を持って来られる親ごさんも沢山いらっしゃいます。披露宴の末席にポツンと空いた空席には、お写真とシャンパン。
そこには、目には見えないけど、間違いなくお2人や家族を見守っておられる温かい存在を、私はいつも感じます。
末期ガンの新婦父上との出会いもありました。挙式の日、お嬢様と歩まれたバージンロード25メートルを私は決して忘れません。
強く優しいお父様の、娘への愛に涙が溢れました。
いつも私がウエディングプランナーを目指す学生に話すエピソードです。
これはいつか、音声か動画で皆さまにお伝え出来ればなぁと考えています。(私の場合、書くより話す方が、きっと伝わるんです。)
新郎父上の締めの挨拶(謝辞といいます)で、何も見ずに話し始めたお父様がいらっしゃいました。
とてもストレートで心に刺さるスピーチでした。
「ここにいる若い夫婦は、人間としてまだまだ未熟者です。私はこれから2人に対して、もっと感謝を持って生きることの大切を伝えていかなければと考えています。
ですので、どうかここにお揃いくださった皆さまも、彼らが道を踏み外しそうになったら、今日の日を思い出し、叱ってやってほしいのです。厚かましいお願いを私の挨拶に変えさせていただきます。今日は2人のために、そして私たち家族のために、お越しくださりありがとうございました。」
子供の結婚式という大きな舞台に立つ、ご両親もまた、20数年前は、新郎新婦だったのですよね。
結婚式はそんなことも、気づかせてくれる日です。
お2人の結婚式が上質で温かく、価値のある日となりますように。
岡澤にご両親へのアプローチも安心してお任せください。