ボージョレ・ヌーヴォー2023 キャッチコピーは?今年の出来は?
ボージョレ・ヌーヴォー解禁日について
日本でワインが一番注目される日。それは、ひょっとすると11月の第3木曜日、
ボージョレ・ヌーヴォー解禁日かも知れません。
ソムリエとしては、少し残念な気持ちもありますが(もっと美味しいワインが沢山あるのに、なぜ?この日だけ?という思いが・・)
でも、普段より少しだけワインに注目して下さる方々が増える日と思うと、そんな日が日本にあって良かったなぁと、しみじみ思ったりします。
ありがとう!ボージョレ・ヌーヴォー。
ワインのことは知らないし、ボージョレって何?という人にも、分かりやすくボージョレ・ヌーヴォーについて解説したいと思います。
なぜ、日本で話題なのか?
これは、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日が、どの国でも11月の第3木曜日0時と決められており、時差の関係で、極東に位置する日本は世界のなかでも、かなり早いタイミングで解禁されているからというのが、大きな理由かも知れません。
日本がバブルだった時代、解禁と同時に「乾杯」するようなイベントも、大盛況でした。
そもそもどこで作られ、どんなワインなのか?
フランス マコンの南からリヨンの北まで約55Kmにわたり続く地区。
それがボージョレ地区です。ガメイという品種のブドウがとてもよく育つ土壌で、それを使い、赤ワインが作られます。
そのヌーヴォー【新酒】を、「ボージョレ・ヌーヴォー」と呼び、
なんとボージョレ地区の生産量の1/3が、このボージョレ・ヌーヴォーなのです。
フレッシュさ・果実味豊かさが最大の特徴
チャーミングな酸味があり、タンニン(渋み)は優しめです。フレッシュさと果実味を感じることができますので、赤ワインが苦手な方でも、意外と美味しく召し上がれるはずです。
ヴィラージュという選択
ヌーヴォーを購入してみようと思った方にお勧めなのは、【ヴィラージュ】という表記があるものです。
38のコミューン(最小区画)だけがヴィラージュを名乗ることができます。
普通のボージョレより、少し高級です。
今年はヌーヴォーだけでなく、ボージョレーの最高峰も楽しんでみませんか?
ボージョレの北側にある高地『オー・ボージョレ』。
その中にある10のコミューン(最小区画)を、【クリュ・デュ・ボージョレ】と呼びます。
サン‣タムール
ジュリエナス・シェナス
ムーラン・ア・ヴァン
フルーリー
シルーブル
モルゴン
レニエ
ブルイイ
コートドブルイイ
この10のクリュ・デュ・ボージョレでは、ボージョレ最高峰のワインが創られています。
ボージョレ・ヌーヴォーのイメージとは、大きく違う味わいを楽しんでいただけるはずです。
ブルゴーニュに「ガメイを植えてはいけません!」と禁止した人
1935年に「ブルゴーニュにガメイを植えてはいけません!」と禁止した人物。
それは、フィリップ豪胆公です。
理由は、コート・ドールでは、ガメイの収穫量が多くなり、凡庸なワインしかできなくなるため。
当時はブルゴーニュ公国の外交の材料として、ブルゴーニュワインを活用しており、
一流の品質をワインに求めたのです。
ブルゴーニュとボージョレ地区は地続きですが、こんな歴史がある訳です・・
今年のキャッチコピーと品質は?
今年も高品質のヌーヴォーができるという見方が多くを占めています。ただ、世界情勢のせいで価格が高騰気味。
ちょっとオーバーなキャッチコピーは、まだ発表されていませんが、それも個人的には楽しみにしています。
2019年の「挑戦の末にたどり着いた 納得のヌーヴォー」を読んだ時は、思わずカッコいいー!と声に出しました!笑
今年はどんな感じでしょうか?
楽しみにしたいと思います。
そして岡澤のワイン会&マルシェがあります
先日のブログでお知らせしましたが、
岡澤主催のマルシェとワイン会のコラボが、
12月3日(日)帝国ホテル大阪であります。
ぜひぜひ、どなた様もお気軽にお越しくださいませ。
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