年末だから読みたい新郎衣装タキシードの秘密
今日は、新郎衣装について書きたいと思います。
「結婚式は新婦が主役。新郎は無難な衣装を選べばいい」なんて思ってませんか?
岡澤は、全力でNoと言いたい!
意外と新郎衣装って、注目されてるんですよ。
今日は、新郎衣装の移り変わりと、2人のお洒落な男性から始まったタキシードの面白い歴史をご紹介します。
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1新郎衣装の定番だったモーニング
バブルより前の時代の新郎様は、ジャケットの後ろが長いモーニングを着るのが一般的でした。
和服で紋付袴の新郎様も多くいました。
花嫁のドレスに合わせ、モーニングも主流になったのです。
いつもお洒落なベッカム夫妻。
モーニングもお似合いですね。
バブル時代は、フロックコートに少し押され気味にはなりましたが、やっぱり新郎衣装の定番はモーニングコートだったのです。
2バブルの申し子フロックコート
時代がバブルに入ると、ジャケットの前も後ろも長いフロックコートが流行りだしました。
日本人体型には似合いにくいフロックコート。
みんな、少し無理しながら着ていた時代もあったように思います。
外国人男性は、すごくキマるんですけどね。
バブルが終わると同時に、ぐっと減っていったフロックコート。
今では、あまり見ることもありません。
3現在の主流タキシード
モーニング、フロックコート、そして最近の主流はタキシードです。
カジュアルなガーデンウエディングが流行り出したこともあり、動きやすく、見た目も仰々しくないタキシードが流行してきました。
またまた登場のベッカムさん。
すみません。私の好みで写真を選んでおります。
色気のある男性に偏る傾向(笑)
ブラックのタキシードだけではなく、紺色、グレー、白などのタキシードも人気です。
ジェームスボンドもタキシードが似合う代表。
カッコいい、、、。こんな人と歩きたい、、。
今日は年末ということもあり、忙しさから逃避して、妄想と願望が交錯する記事になっています(笑)
でも、こんな風に男性の正装というのは、女性から見てもステキなものなんで、日本の新郎様、ぜひ頑張ってください。
4タキシードの歴史を作った2人の男性
フランスやドイツの社交界で、ジャケットの丈が短いスモーキングジャケットが流行りだしたのは、1870年代でした。(それまでは燕尾服を着てました)
自宅の部屋でくつろいで、シガーを喫煙する時に着るために作られた「スモーキングジャケット」がタキシードの出発点です。
リラックス着として使われていたので、生地はベルベット・柔らかいカシミア・メリノ・フランネルなど全体的に起毛感があって、柔らかい上質なものだったそうです。
色も明るく華やかな色柄で、ちょっと今のタキシードとイメージが違いますね。
イギリス皇太子エドワード七世がタキシードの原型を流行らせた!
1876年以降に世界へ大流行させ、広がるきっかけを作った1人の男性。それが、当時のイギリス皇太子だったエドワード七世でした。
イギリス南部の高級リゾート地である「ワイド島カウズ」に立ち寄ったときに、このスモーキングジャケットをエドワード7世さんが着用し、一気に人気が出ました。
実は、このイギリス貴族のファッションリーダー的存在だったエドワード7世って、ほんとお洒落さんで、バブルのときに日本の結婚式で流行った、あのフロックコートも、流行させた人なんです。まさにファッショニスタ!
更には、現代では当たり前のパンツにセンタープリーツを入れる流行や、グレーのチェック柄、ハンティングジャケットも彼が流行させたそうです。
すごいなエドワード7世!
スモーキングジャケットを着たいがために、完全禁煙だった宮廷を、喫煙可にするほどのこだわり屋さん(笑)
でも、エドワード7世が着たスモーキングジャケットは、まだこの時点では、タキシードと呼べるデザインではなかったのです。
グリスウォルト・ロリダートが現在の形を作った!
ここで登場するのが、もう1人の男!
それが、ニューヨークのタバコ王で大富豪の「グリスウォルト・ロリダート」さんです。
(名前覚えにくいですが、ここテストに出ます 笑)
お洒落で型破りな彼は、1885年にヨーロッパに旅行に行き、そこで流行していたスモーキングジャケットに目を奪われました。
「ニューヨークには、そんなん無いよ!」と思った彼は、その翌年(1886年)に自分が主催するパーティで、皆んなが、燕尾服を着ているのに、1人だけ真っ赤の!ジャケットを着て、周囲の人たちを驚かせます。
そのパーティの場所が、ニューヨークのタキシードパークという実業家の別荘地で、
これが後に「タキシード事件」と呼ばれるようになった出来事です。
礼儀や服装のルールが今よりも厳しい時代に、型破りな行動で周囲を驚かせたタバコ王で富豪のニューヨーカー「グリスウォルト」さん。
このファッションが、現代のタキシードの衣装になり、ネーミングは、出来事が起こった地名に因んで「タキシード」と呼ばれるようになったそうです。
タキシードは私が好きなニューヨークに因んでいたんですね。
ちょっと嬉しいわ。
ヨーロッパ旅行して、現地で流行ってた服装を、自分のパーティで着て、皆んなを驚かせ、注目を浴びて、きっとご機嫌だったんじゃないかな?と、想像します。
2人のお洒落男性が作ったタキシードの歴史、いかがだったでしょうか?
今日は結婚式で着る新郎様の衣装について書いてみました。
年末でお忙しいのにお読みいただきありがとうございました!
今年もあと2日。明日も、もちろん更新します。
よろしくお願いします!
あなたの結婚式が上質で温かく、価値のある1日となりますように。
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