ブライダルマナー講師ときどきソムリエ 岡澤ひとみ

ブライダルマナー講師とソムリエの日常書いています

マリッジブルーが辛くて困っているあなたへ

マリッジブルーって、テレビでたまに耳にするけど、まさかそんな深刻なものと思っていない人が多いと思います。

 

「結婚が決まり、幸せな悩み・・」と思ってしまいますよね。

でも、実際はかなり深刻な場合もあるんですよ。

 

今日は、今、マリッジブルーで辛いあなたへ贈るブログです。

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1,マリッジブルーとは

そもそもマリッジブルーって、和製英語なんですね。

結婚を控えた人が、間近に迫った結婚生活を想像して、急に不安になったり、憂鬱を覚えることです。

 

最近は、マタニティブルーという言葉も聞きます。

赤ちゃんが生まれたあとの生活を想像して、不安と憂鬱を抱えることです。

 

2,マリッジブルーになる原因

原因は、結婚生活や家庭を持つ不安、相手の家族とうまくやれるのか?など、恋愛とは違った現実的な生活に対して、急に強い不安意識が働くためと言われています。

 

そんなときに限って、ふと相手との相性の悪さを感じたり、相手が冷たく感じたり、頼りなく感じてしまうと、さらにその症状は悪化していきます。

 

彼が頼りないときの考え方は、この記事をどうぞ。

www.hitomiwedding.site

 

3,マリッジブルーの症状

突然不安になったり、イライラして相手にあたったり、すぐ涙が出たり、なかなかベッドから起き上がれず、体調の不良を感じることがあります。

食事が出来なくなったり、逆に恐ろしいほど甘いものを食べたくなったりも。

最悪の場合は、結婚を破棄したり、相手と別れてしまう場合もあります。

 

4,私が出会ったマリッジブルーの花嫁さん

私が担当したマリッジブルーの花嫁。程度こそ違え、みんなマリッジブルーを経験されていました。

幸せすぎて、嬉しすぎて、満足すぎる~!!って人は全体の20%くらいじゃないかな。

みんな心の中には、小さな不安を持っておられると思います。

 

特に、印象に残っている花嫁さんは、拒食症になってしまった方です。

最初は順調で嬉しそうな様子でしたが、結婚式の打ち合わせで、両家のご両親も同席した日から、マリッジブルーが始まってしまいました。

 

打ち合わせ自体は、私も盛り上げながら、笑いも挟んで、順調に進んでいたのですが、後半、自分の母親と相手の母親の意見が食い違い、どちらも意見を変えないあたりから、どんどん口数が減っていき、これはまずい・・と私は打ち合わせを早めに切り上げました。

 

その日、自宅に帰って、花嫁さんは部屋に閉じこもってしまったそうです。

 

私からの電話にも出られなくなり、打ち合わせにもお越しにならない状況が続きました。

新郎さまに連絡すると「体調が悪いと言って、会ってくれない」と不安そうでした。

 

まだ挙式まで半年以上あったので、大丈夫だろうとお母さんも考えておられたようですが、あまりに心配になり「娘がこのまま良くならなかったら、破談にします」と、お電話がかかってきました。

 

そんなに深刻とは、、ショックでした。

 

その電話を切り、彼女が出ないとは思いましたが、居ても立っても居られない気持ちで、彼女の携帯にお電話をすると、数ヶ月ぶりに電話に出てくれました。

結婚式1ヶ月前のことでした。

 

「どうですか?そろそろ1ヶ月前なんで、良かったらお打ち合わせしませんか?」と、私は明るく話しました。

彼女は弱々しい声で、「次の日曜に一人で行ってもいいですか?」と言われ、日曜に彼女だけが訪ねて来られました。

 

元々スリムな花嫁さんが、びっくりするくらい更に痩せておられ、フラフラと元気のない様子で席に座られました。

40キロを切っておられたと思います。

 

「体調が悪いと伺ってましたが、お元気になられて良かったです。1ヶ月前ですから、まだ決まってない部分も、ゆっくり決めていただいて大丈夫ですよ!!これからがお打ち合わせの本番です。」とお伝えすると、

 

「結婚して上手くいくでしょうか?」と、一言おっしゃいました。

 

私は、黙って聞いていました。

 

「上手く、行かないと思うんです」

「無理だと思うんです」そんなことを話して、また黙ってしまいました。

 

何分くらい沈黙が続いたでしょう。

 

私は、「結婚したくないんですか?」と思い切って聞いてみました。すると、

「結婚したいです。彼は好きなんです」というお返事がすぐ返ってきたのです。

 

彼女を見ると、泣いていました。

 

私は「じゃあ、結婚してみたらいいですよ。ダメならダメで、またやり直したらいいんじゃないですか?」と伝えました。

なぜか、私まで涙が出ました。

 

彼女は、目を大きくして私を見ていました。

 

「そうします。黒木さんありがとう」と言って、二人で泣きながら笑いました。

 

拒食症も治り、回復し、当日は輝くような美しい花嫁さまでした。

 

私は今でも時々、「あの言葉は良かったのか?無責任ではなかったのか?」と考えることがあります。

 

でも、毎年いただくお年賀状には、彼女と彼と、そして可愛い2人の子供たちの笑顔があります。

 

マリッジブルーのあなたへ。

自分の心の中には必ず、答えがあります。

そして、人生はどんなことがあっても、失敗なんてありません。

 

あなたの結婚式が上質で温かく、価値のある1日でありますように。

話を聞くだけでも岡澤はします。

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