ブライダルマナー講師ときどきソムリエ 岡澤ひとみ

ブライダルマナー講師とソムリエの日常書いています

矛盾を抱え働いている式場ウエディングプランナーさんって多いかも?

少しだけニュースです!毎日更新の岡澤ブログですが、今日から結婚情報サイト『BRIDAL STYLE』さんで、コラムを寄稿させていただくことになりました。もしよかったら、そちらも覗いてみてくださいね。

www.bridal-style.net

 

さて今日は、日本の現役ウエディングプランナーさん(特に女性)が、自分の仕事は好きだけど、その働き方や、結婚式の在り方について、矛盾を持って働いている人も多いのではないか?という岡澤の考察を書きたいと思います。

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1、ウエディングプランナーの働き方とは?

先日、アメリカのウエディングプランナーについての記事を書きました。

基本、お金持ちしかウエディングプランナーを雇わないアメリカ

有名なウエディングプランナーを雇うことがステイタスになります。

www.hitomiwedding.site

 

優秀なカメラマンやDJ,フローリストなども、その有名なプランナーの脇を固めています。

アメリカでウエディングプランナーとして仕事をしていくということは、セレブの結婚式を取り仕切るだけの実績や経験が必要なのです。

 

日本では、会場に専属のプランナーがいるので、「プランナーを雇う」というイメージはありません。

日本のウエディングプランナーは30代までの女性が多く、OLより少し安いくらいの給料で会社員として働いています。

 

基本は、自分が勤める式場でのみ、結婚式を担当します。

カメラマンやフローリストも自分が見つけてきて、お客様に紹介するのではなく、会社が契約しているプロがきて、結婚式を創ります。

 

2、プランナーさんのジレンマ

1日1組の会場でないかぎりは、1日2回転させる必要があり、披露宴の終了時間も、時間厳守が求められます。

 

ゆったりとした進行を心がけ二人に満足してもらいたいと思いながらも、どこかで常に時間に追われます。

 

またお客様には、持ち込みではなく、自社商品を購入してもらうようにしないと、営業が成り立ちません。

持ち込み料などの説明や、持ち込み自体のお断りも彼女たちの仕事です。

実はこれは結構、ストレスの高い仕事です。

 

自社商品の方が、新郎新婦が「持ち込みたい」と言っている商品より、クオリティが高ければ、まだ救われます。

が、明らかに新郎新婦が持ち込んだ商品の方が、自社よりかっこ良かったり、いいものだったら、それを阻止しようとした自分の行為自体にも、嫌気がさしてきます。

 

また、お客様から「どうしてダメなんですか?」と迫られたり、「あれもダメ、これも出来ない」と断る仕事ばかりが続いたり、一生懸命やっていてもお客様からクレームを頂くことが続くと、「ブライダルの仕事は私には向いていない」と言って、会社をやめ、もうブライダル業界に戻ってこない、若い女性が沢山います。

 

プランナーになりたいと志す人は、心優しく、温かい人が多いので、そういった自分の矛盾も許せなくなって、疲れてしまうのだと感じます。

 

会社をやめ、しがらみのないフリープランナーに転職する人も増えましたし、アメリカのように、自分が選んだプロたちと結婚式を創る式場さんも増えてきましたので、最近は、この矛盾に悩んでいるプランナーさんも減ってはきています。

 

3、岡澤は信頼できるプロと、自由度の高い結婚式を提案したい

私もいつかは、会場を持ちたいのですが、このジレンマは抱えたくないなぁと思っています。

なるべく広告費は掛けず、適正な価格で、お客様が満足していただける上質で価値のある商品を提供できる結婚式をご提案したいと思っています。

 

そういった会社は必ず、お客様の支持を集めるという確信も持っています。

 

そのために大切なのは、ウエディングを創るスタッフたちです。高いクオリティで、プロの仕事ができることは当たり前ですが、笑顔、挨拶、返事、姿勢、そのどれもが輝いた集団の創る結婚式ほど、気持ちよく素晴らしいものはありません。

 

これだけは、新郎新婦様が他から簡単に持ち込めるものではないとも考えています。

 

矛盾の中で働く、優秀なプランナーさんが弊社に集まってくれることを、今から楽しみにいています。

 

今日はウエディングプランナーさんに向けてのブログになってしまいましたが、お二人の結婚式が素晴らしいプランナーさんに恵まれ、上質で温かく、価値のある1日となりますように。